HFC 固定ガスガン コルトColt 25 ポケット

ガスガンは動作メカニズムの制約の関係上、小型ハンドガンを造るのは難しく、特にオートのガスハンドガンは中型から大型のハンドガンが大きな割合を占めています。

しかし、小型ガスハンドガンが無いわけではなく、マルシンのガス式デリンジャーやGBBするタナカ Colt 380AUTOといった小さいハンドガンも存在します。

今回はそんな小型ガスハンドガンの中から、最も安価でチープなHFC 固定ガスガン コルトColt 25 ポケットをレビューしてきます。

シークレットエージェントシリーズを思い起こす

HFC 固定ガスガン コルトColt 25 ポケットを見つけたのは偶然だったのですが、見つけた瞬間にマルシンが過去に販売していた、シークレットエージェントシリーズを思い出しました。

当時、販売していた頃は組み立て式のサイレンサー付で、小型ながらもホップアップを搭載していたので小さいなりには飛距離があったように思います。

HFC 固定ガスガン コルトColt 25 ポケットにサイレンサーは付属していませんが、シークレットエージェントシリーズとよく似た構造で、もしかしたらコピーモデルの可能性があります。

パッケージ

作りは価格なりで、パッケージの時点から胡散臭い雰囲気が漂っていますが、説明書は1枚のみ。

質の低いBB弾付き

さらに、テキ屋で売っていそうな質の低いBB弾がおまけで付いています(絶対に使わないぞコレ)。

外観はモナカ構造

外観はモナカ構造でパーティングラインは丸見えで酷いものですが、メッキパーツを一部使っているのがせめてもの救いです。

大人の事情

スライドとグリップには大人の事情でコルトの文字刻印は無く、馬のマークが入っている部分はオリジナルの蜘蛛のシンボル刻印となっています。

グリップ部分を交換できればいいのですが、マルシン製のシークレットエージェントシリーズと互換性があるのかは不明です。交換できるなら外観が少しはましになるかもしれません。

割り箸マガジン

マガジンは割り箸マガジンで、装弾数は7発です。

マガジンフォロワーを下げるとロック

マガジンフォロワーを下まで下げるとロックが掛かり、そのまま上部からBB弾を落とし込む構造になっています。

ロック解除は後部にあるレバー

フォロワーのロック解除は後部にあるレバーになりますが、装弾した後に誤って押すとショットガンのようにBB弾が発射されます。

装弾数は7発

7発なので被害は軽微ですが、エアコキのマガジンで昔良くやった光景を、最近になって再び味わえるとは思いませんでした。

もちろん、マガジン挿入のタイミングが悪いと挿入時に暴発します。内部にBB弾をばらまいてしまうので困りものです。

ガスの注入は本体下部

ガスの注入は本体下部にから注入しますが、外れ個体を引くとガス注入バルブからガス漏れする事もあるようです。

Oリングを交換すればガス漏れを止めることができますが、他の部分からガス漏れする場合は分解しないといけません。

初速を安定させるために、一度分解して組直してみたのですが、構造が単純なので分解入門にも良いかもしれません。

スライドは稼働しない

HFC 固定ガスガン コルトColt 25 ポケットは固定ガスガンなのでスライドは稼働しません。

固定ガスガン特有のトリガーの渋さがある

給弾と発射構造を動かす力はトリガーを引く力を使うため、固定ガスガン特有のトリガーの渋さがあります。

小さすぎるトリガーガード

グリップサイズが小さいため力が入りにくく、余計にトリガーを引きにくい感じですが、固定ガスガンとしては一般的なレベルで、むしろグローブを付けて撃つには小さすぎるトリガーガード周りの方が問題です。

最後の抵抗に

サバゲーで最後の抵抗として使っている人もいるようですが、グローブをしたままだとサイズが小さすぎて使いにくいので、そういった用途ならトリガーガードが無いデリンジャーが最適です。

ただし、デリンジャーは2発で決める必要があるので、あれは、どちらかというと自決用ですが・・・。

164g

重量はサイズの割に重たく、空マガジン込みで164gとなっています。

内部のガスタンクが金属製のため重量を稼いでおり、小さな割に妙にずっしりとした感触があります。

初速の証明書

初速については、販売ページの説明では45m/s前後、輸入エアガンに付いている初速の計測結果表には平均64.915m/sと記載されていますが・・・。

初速計測

実際に0.2gBB弾を使用して約28度の環境で計測したところ、私の個体は初速が低い個体のようで、さらに最後の1発のみ初速が高くなる傾向があります。

39.12m/s
40.57m/s
39.37m/s
40.96m/s
39.20m/s
38.20m/s
43.62m/s
最低初速38.20m/s
最高初速43.62m/s
平均初速40.15m/s
初速振幅5.42m/s
※0.2gBB弾による計測

価格が価格ですので、安定した初速は求めすぎですし、この初速なら室内でのプリンキングには十分です。

いじって楽しむのもいいかも

また、安価なので、色々といじって初速の安定化や高速化、またホップアップ機能を追加するといった改造方面で遊べそうです。

■まとめ

価格が価格だけに作りは酷いものですが、この価格なら許せてしまいますし、チープで古さを感じますが、小さくて可愛いので、本気仕様のガスガンとは違った味わいが有りお気に入りです。

ガス漏れが出る個体もあるようですが、構造は単純で分解整備は簡単ですし、このレベルなら分解整備に入門にもいいかもしれません。

最近ではシルバーモデルも出てきたようで、こちらも欲しくなってきます。