元々、あり合わせのバッグにユニットを突っ込んだだけなのでバッグの容量も大きく、ポンプユニット自体も無駄に大きな筐体を使用しているため、今回はシーズン前にスリム化に焦点を当て改良してみました。
用意したのは、TMC Eagleタイプ MAP モジュラーアサルトパックのレプリカモデルです。
このバッグは、ハイドレーションシステムが組み込まれており、水冷服の冷却源である、凍らせたハイドレーションの容器を入れるのに最適だと感じました。
ハイドレーションシステムがバッグに付属していますが、レプリカモデルの怪しい品のため、安全性を考えてこのユニットは破棄します。
物としてはしっかりと作ってありますが、食品衛生法に適合するような素材が使われているのか全く分かりませんので・・・。
なお、中華製だけにマウスピース部分の切り込みが完全切れておらず、このままだと水が出ない不良品でした。
怪しいハイドレーションシステムを取り除き、プラティパス2の容量をいれてみました。
保冷バッグに入れてもプラティパス2の容量はしっかりと収まります。
このTMC Eagleタイプ MAP モジュラーアサルトパックはスリムなだけでなく、MOLLEシステムに対応しているので、直接タクティカルベストやプレートキャリアに取り付けることができます。
この細いバンドがMOLLEシステム用のバンドです。
他にも背面に書類が入る程度のスペースが用意してあるので、硬めの板を入れておけば背中のフィット感を損なうことはないでしょう。
今まで使用していたバッグと比較してみました。
高さや幅は殆ど変わりが無いですが、無駄なポケットが無い分厚みはTMC Eagleタイプ MAP モジュラーアサルトパックがスリムで、動いてもファスナーの引き手が当ってチャラチャラと音がすることもないため、隠密性が高いのもメリットです。
次に、さらなるスリム化を進めるため、ポンプユニット自体をばらしていきます。
この筐体は汎用筐体のため無駄な空間が多く、結露で内部に水がたまる欠陥もあったため、ポンプと電源だけにして小型化することで解決してしまおうという考えです。
本来の電源は単三電池なので電池ホルダーに置き換えることも考えましたが、稼働時間を伸ばすことを優先し、スマホやタブレットの充電に使うモバイルバッテリーに置き換えることにしてみました。
なお、電圧の低下による能力低下については、前年の真夏に屋外で使用した際、ニッケル水素充電電池を使用して4.8Vで動かしており、冷却効果に十分な能力があることを確認しているので問題は無いと考えています。
何か使える物が無いかとジャンクボックスを漁っていたら、USBから電源を取るアダプターがちょうど良いことに余っていたので、これをポンプのモーターに取り付けます。
配線を剥いて・・・
半田付けして、熱収縮チューブで保護しておきます。
この状態でモバイルバッテリーと接続してテストをしてみましたが、正常に動作していました。
さらに実用状態に近い状態で負荷をかけつつ消費電力の計測をしてみました。
負荷が掛かった状態で5.27V 140mAという結果が出てきました。予想していたよりも消費電力は低く、おおざっぱな計算をしてみたところ、モバイルバッテリーの容量が1000mAh(3.7V)あれば4時間程度は動くことになるはずです。
その後、ポンプはチューブが外れないように結束バンドでフレームに固定。
電源コードも引っ張られ断線することが無いように、ポンプのモーターに結束バンドでしばりつけておきました。
このポンプの収納は、ウレタンスポンジの緩衝材に挟み込んで、結露した水分の吸収と消音を期待していたのですが・・・
思ったほど消音効果は発揮できず、収納したバッグから作動音が漏れてきてしまいました。
※この改良の前にドージングポンプの導入テストをしてみたが、5V電源では動かない問題と、動いても騒音が余りにも酷かったので断念
結局、ポンプユニットは前に使用していたTRUSCO プロテクターツールケースへ戻して使用することにし、モバイルバッテリーは防水パックに入れて収納することに。
この状態だと電源スイッチがモバイルバッテリーの電源になってしまうので、使用中に操作はできませんが、使用する際はユニットを止める必要は無いので今のところこのままにしています。
必要なら、ハードケースに穴を開けてケーブルを外に出そうと思っていますが、そこまでするなら外部スイッチがあって良いかもと思っています。
ただ、多くのモバイルバッテリーは消費電力が0若しくは微弱になると自動的に電源がOFFになる物が多いので、外部スイッチを取り付ける改良については少し考えものです。
さて、話は戻り、ハードケースはここに収納しろといわんばかりのサイズのポケットに収納することにしました。
その後、このポケットから冷却剤が入るスペースにチューブを通す必要があるため、穴を開けてチューブを通しています。
水冷ベストに接続するためのチューブについては、元よりハイドレーション用に用意されていた穴を使っています。
これで新しい水冷服の冷却ユニットが完成しました。
なお、期待していたMOLLEシステムはタクティカルベストに取り付けることはできたものの、重量が偏りすぎてベストが異常に背中側に引っ張られるため、使用するのをあきらめました。かなり期待をしていただけにショックです。
ある程度スリム化はできたと感じるものの、MOLLEシステムを使わない前提で考えると、もう一つバッグの候補に挙がっていた、こちらのハイドレーションバッグを購入していたことでしょう。
今回の改良については、電源をモバイルバッテリーに変更したこと以外は不満が残る結果となりました。恐らく近いうちに上記のバッグを導入してさらなるスリム化をすすめることになるでしょう。
今回の改良については、電源をモバイルバッテリーに変更したこと以外は不満が残る結果となりました。恐らく近いうちに上記のバッグを導入してさらなるスリム化をすすめることになるでしょう。
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