1セル追加した分サイズは大きくなりますが、その分サイクルは向上するというメリットがあるため、前に購入したARES KAC Stoner LMGで使用するために導入してみました。
ザップドという言葉が入っていますが、これは高電圧を一瞬だけかけてセルの能力を向上させるザッピング処理を施したバッテリーだからです。
この技術に関してはバッテリーを組むメーカーがやっていることで、セルを製造するバッテリーメーカーは効果に対して否定的らしいです。
電動ガンと違いバッテリーの性能が勝敗を分ける大きな要素となるラジコン界では、バッテリーに対する追求がとことん行われているので、その結果生まれた物なのでしょう。
おかげで、リチウムポリマーバッテリーが出てき始めたときに、ニッケル水素バッテリーと同じように過充電気味に充電することで高電圧を維持する手法を用いたため、リチウムポリマーバッテリーが燃えて、現在のリチウムポリマーバッテリーは燃えるから危険だというイメージを植付けた大きな要因となっているようです。
※デジモノと違い充放電制御用のコントローラーをバッテリーも使用する機械側もつけていないのも遠因としてある
※デジモノと違い充放電制御用のコントローラーをバッテリーも使用する機械側もつけていないのも遠因としてある
少し話がそれましたが、Intellect1600 9.6V(8)ザップド・AKバッテリーをパッケージから取り出してみました。
見た目は海外製のガムのようなパッケージでスーパーザップドと書いてありますがザップピング処理については特に期待はしていません。
というのも、ザップドバッテリーだから買ったわけではなく、数ある9.6VのAKタイプバッテリーの中で信頼できるメーカーのバッテリーだからというのが選択した大きな要因で、加えてノーマルよりもザップドのタイプのバッテリーの方が安かったのもあります。
バッテリーで電動ガンのサイクル向上を目指すなら、放電能力が高く電圧降下が起きにくいリチウムポリマーバッテリーを使うか、はじめから電圧が高いバッテリーを使うのが正解でしょう。
セルはIntellect Battery社の1600mAhです。G&Pのバッテリーなどにも使われているようで、海外では割とよく見るメーカーのようです。
セル数は9.6Vのため8.4Vよりも1つ多い8セルとなっており、その分全長が長くなっています。
バッテリーの状態を確認するためにテスターにつなげてみたのですが・・・。電圧は1.9Vを示しており外れバッテリーでした。
充電して復活するならそれでいいのですが、2個あるうちの1個の充電器で充電できないという事態が発生。もう1つに繋ぐと充電を始めたので不良品になることは回避できました。
その後、放電して充電し手を繰り返して活性化させるのですが、9.6Vに対応した放電器が無いことに気がつき、急遽9.6V対応の放電器を購入してきました。
※後日検証して分ったのですが、この放電器をニッケル水素バッテリーで使用すると過放電するのでお勧めしません。
※後日検証して分ったのですが、この放電器をニッケル水素バッテリーで使用すると過放電するのでお勧めしません。
購入したのはバッテリーコスモエナジー社のコンディショナーZZです。
コンディショナーZZ は8.4Vから12Vのニッカド、ニッケル水素バッテリーに対応しています。
これで3回の充放電を繰り返してバッテリーを活性化した後、ARES KAC Stoner LMGに取り付けてサイクルを計測してみます。
なお、ARES KAC Stoner LMGは無改造で9.6VのAKバッテリーを難なく収納できるようになっています。もちろん、9.6Vの電圧に耐えるようにメカボ・ギアは金属製で、耐久性は十分にあります。
まずはマルイの8.4V AKバッテリーでサイクルを計測。結果は毎秒12.7発(レビュー時は12.3 発)でした。
※バッテリーは充電直後に使用
※計測時のバッテリー電圧は9.6V
次にIntellect1600 9.6V(8)ザップド・AKバッテリーに替えて計測。結果は毎秒14.51発と約2発サイクルが向上しました。
※バッテリーは充電直後に使用
※計測時のバッテリー電圧は12V
元々、命中精度はそれなりの中華製エアガン。しかも、LMGなのでバラマキプレイになるのは必至で、そのためのサイクルはある程度確保したかなと感じるところです。ひとまず、これでサバゲー投入の準備は完了しました。
なお、この後サバゲーに投入した結果は、サバゲー動画で公開する予定ですのでお楽しみに。
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