JAXAブランドの水冷服

上半身が水風呂に入っているような劇的な冷えが魅力の水冷服ですが、効果持続時間が短く長時間の使用には大量の氷が必要になってきます。

純正のボトルを大量に買って冷凍庫に入れておいたも良いのですが、何か良い方法はないかと考えてみました。

前回撮影で使用した際、2本の純正ボトルを使い切った後はコンビニで事前に買っておいたブロック氷を割って使用していました。

市販の氷は溶けにくいのですが、砕いてしまうと表面積が大きくなるためどうしても溶けやすくなります。また、移動時にガラガラと音がしてしまうのも考えものでした。

そこで円柱の氷を用意することで解決できないか試してみました。

付属のボトル

付属のボトルの開口部は直径50mm。内部の高さは190mmで、これにできる限り近い円筒形の容器が必要です。また錆などの異物、衛生面、強度を考えるとステンレス材が最適なのでステンレス材の容器を探すことにしました。

最初はステンレスタンブラーを探しましたがサイズが小さく求めているようなものはありませんでした。次に探したのがステンレスの保存容器ですが、実験や試薬などに使うものは高価なうえサイズが大きすぎて合いません。

そこで、もう突き抜けていてもいいやとステンレスパイプを探してみました。探すと1m超えの長いものばかりで、中には薄いステンを巻き付けただけの化粧パイプもあり目当ての物がなかなかありませんでした。

ステンレスパイプとパイプキャップ

そして、見つけてきたのがこのステンレスパイプと・・・

パイプキャップ

運良く同じショップにあった同口径用のパイプキャップです。

オールステンレスパイプ

ものは ステンレスパイプ φ50.8 長さ:30~200mm SUS304のオールステンレスとなっており、パイプキャップを付けた状態でも内部は183.5mmの高さがあるため、水量を調整して氷の高さを調整します。
※吸引チューブを考えると175mm以上氷の高さがあると干渉する可能性大 

ちなみに、このショップでは長さを5mm単位で注文できるので必要な高さのものが手に入ります。

届いたステンレスパイプは切削油と切りくずが付着していたので洗剤で洗って流しておきました。切りくずはポンプを傷める原因となるのでこの作業は重要です。

水密OK

パイプキャップについては水密が取れるか不安でしたが、取付けて水を入れても漏れることはありませんでした。ただし、内部が空洞になっているのでその分どうするかを考える必要が出てきました。

結束バンドで束ねた

パイプキャップをはめ、水の高さが残り5mm程度なるまで入れたら冷凍庫へ入れて凍結させます。念のため庫内で転倒しないように結束バンドで束ねておきました。
※市販の水(軟水)を使うと透明で溶けにくい氷ができる
※水道水でも一度煮沸してさました水をゆっくり凍らせることで透明で溶けにくい氷ができる

そこそこの出来

凍結したら水をかけ氷の表面を溶かして取り出します。スペーサーの部分についてはカットし円柱の氷ができあがりました。
 
これで幾分か長持ち
 
体積から計算すると約880mlの容量(175mmの高さで計算)がある計算でしたが、できあがった氷のサイズは思っていたほど大きくはありませんでした。
 
実際にボトルに入れて使ってみたのですが、表面積が小さいため持続時間は割った氷よりは長持ちするかとおもったのですが、体感できるほどの差はあまりないように感じます。

ただし、割った氷ほどガラガラと派手な音は出ないのでサバゲーでは有利かもしれません。氷代もうきますし良しとしましょう。 

次回は水冷服の運用について考える(氷運搬編)ということで氷を溶かさずに運搬する件を掘り下げていきたいと思います。