東京マルイ 次世代電動ガン AKS-74U

前々から気になっていた電動ブローバックのフラッグシップともいえる次世代電動ガンですが、サバゲーの話が身内から出た際にこの機会だからと手に入れてみました。

正直に話すと、使う前までは電動ブローバックのリコイルショックなんてガスブローバックに比べればおもちゃみたいなものだと思っていたのですが、これが使ってみるとその完成度に評価が180度がらりと変わるすばらしさでした。


GHKのAKS-74U GBBと

ガスブローバックは暖かい時期は快調ですが、冬となると寒さでガス圧が低下してまともに使えません。外部ソースならその問題を克服することはできるものの、快く思っていないユーザーやフィールドが多いのも事実、結局、オールシーズンで安定してサバゲーをするなら電動ガンという結果になります。

しかし、トリガーというスイッチを押したらモーターが回り、BB弾をバラバラと出すだけのツールというのは個人的に味気ないと感じることろがあり、リコイルショックを楽しみながらプレイしたいという気持ちをもったこだわり派にとっては、次世代電動ガンはそのジレンマを解決してくれる可能性を感じました。


そんな次世代電動ガンのなかでも活きのいいリコイルショックを叩き出してくれるのがAKS-74Uということで、AKS-74U好きの私としてはもうAKS-74U一択しかないでしょ!ということでAKS-74Uに即断しました。

高い剛性

ノーマルの電動ガンについては剛性不足が指摘されるものもあり、レールが装備されたモデルではゴテゴテにアクセサリを付けることもできるため、重みでフレームが歪むということもあるようです。

その点、次世代電動ガンではリコイルショックを受け止めることができる頑丈な金属フレームを採用しており、樹脂の感触とは一線を画す質感に仕上がっています。

重量

このため重量は約2.8kgとなっています。しかし、重量バランスは悪くないので長時間構えても疲れにくくなっています。

グリップは樹脂製

次世代電動ガン AKS-74Uでは、残念ながらグリップは樹脂製となっていますが、塗装による再現は頑張っていると感じますし、そのほかのフレームについては金属の質感が重みを漂わせています。

GBBに引けを取らない電動ブローバック

次世代電動ガンの一押しはなんといっても電動ブローバック機能です。電動ブローバックにも様々なものがありますが、次世代電動ガンはまさに電動ブローバックのフラッグシップともいえる完成度で、シャキシャキとした切れのいい動きでリコイルショックもガツガツと感じることができます。

音も派手で大きく、電動ガンの味気なさを出す要因でもあるモーターの駆動音が全くといって聞こえません。昼中といえどもマンションやアパートでは近所迷惑になるほどの音の大きさで、撃っているときの気分をグッと盛り上げてくれます。

コッキングレバー
内部構造

さすがにコッキングハンドルを引いた時の感触や内部構造という点においてはガスブローバックにはかないませんが、撃ちごたえという点についてはガスブローバックにひけをとりません。

グリップが太い

ガスブローバック好きのユーザーとしてはトリガーを引いた時の僅かなラグ(遅延)が気になるところでした。また、グリップについてはモーターの格納場所ということもあり、電動ガンではグリップが太めになっています。これらの点はガスブローバック派の人は気になるのではないでしょうか。

優等生のイメージがある東京マルイですが、次世代電動ガン AKS-74Uでもその優等生っぷりを発揮しています。

ホップアップのダイヤル

ホップアップのダイヤルはエジェクションポートにあり簡単にアクセスができます。工具は不要でどこでも調整が可能になっています。

マガジン

マガジンはBBローダーと相性が良く、給弾はスムーズの一言。最後のBB弾までチャンバーに押し込む構造ため、マガジンに休団した全段を打ちきることができます。

純正のオプションでは、ベークライトマガジンを模したマガジン以外にも黒色のモデルや多弾装マガジンも発売されています。ただし、マガジンはノーマルの電動ガンと互換性がないので、買い増し時は次世代電動ガン専用のマガジンを選ぶ必要があります。

ベークライトマガジンを模したマガジン

マガジンチェンジも楽しみの一つですので予備のマガジンを同時に購入したのですが、マガジン挿入時のカチッとした音と感触は気持ちが良く、ついついマガジンチェンジだけやってしまうこともあります。

タクティカルリロードも比較的楽にできるモデルですので、そういう楽しみ方もありじゃないのかと感じることろです。

銃口には14mmの正ネジ

銃口には14mmの正ネジが備え付けられています。

サプレッサー

純正のフラッシュハイダー用ネジが少し目立つものの屋外遠距離では静音効果が見込めるサプレッサーも取り付け可能です。

Mini-Sバッテリー

ハンドガード内に収納

バッテリーはMini-Sバッテリーでハンドガード内に収納します。コードの長さが中途半端で少々無理をしているように感じますが慣れればスムーズに入れることができます。

肝心の性能については狙えばしっかりと当たる東京マルイの電動ガンらしさが出ており、箱出しでも問題ないレベルです。リコイルショックによる集弾性の低下はありますが、しっかりと構えていればそれほど酷くなく、集弾性とリコイルショックはバランス良くミックスされているといってもいいでしょう。

レールは無い

次世代電動ガンだけではなくAKS-74Uモデル自体が古く拡張性に欠けているため、グリップやスコープ類を付けることはできません。他社のモデルではAKS-74Uでもレールが付いたものがありますが、東京マルイのAKS-74Uは本来のAKS-74Uをモデルにしています(レール付きはAKS-74UN)。

レールはいかが?

拡張性を求めるのであればフリーダムから出ているローマウントレールやゴテゴテカスタム上等のレイルハンドガードなどが用意されています。アイアンサイトでは限界もありますので、せめてレールは一本だけでも欲しいところです。

まとめ

正直なところ電動ブローバックを馬鹿にしていたところもあったのですが、次世代電動ガンを使ってその認識は改めなければならないと感じる完成度でした。

極限にまでこだわるガスブローバック派には向かないのかもしれませんが、ガスブローバック派の人にも是非一度使ってみてもらいたいと言わせるほどの素晴らしさを持ち合わせている電動ガンでした。