東京マルイといえば電動ガンのイメージですが、ガスブローバックも完成度が高いと評判です。そのガスブローバックシステムを活かして長物ガスブローバックに参入することとなったのですが、今回はその第1段目となるH&K MP7A1を入手してきました。
すでに使用している人の意見をみると、精度や集弾性、低燃費なので夏場であれば電動ガンに引けを取らないかもという意見も出ているほど、完成度が高いのですが、どこまでの完成度なのか?実際に手に入れたのでレビューです。
PDWという新しいテゴリーへ入るMP7ですが、従来のCQB用途への利用も考えられており、その拡張用レールの多さは近代SMGならではです。
実銃そのままフロントサイド両方にレールと、トップにもレールが設けられており、好きなアタッチメントを付け放題です。
レールの剛性も問題なく、試しにこちらの記事で紹介したドットサイトを取り付けてみましたが、装着に関しては全く問題がありません。
アイアンサイトは折りたたみ式で、立てた状態がSMGとして、ストックとグリップを使いどっしりと構えて使う場合の設定となっています。
折りたたんだ場合はピストルのように片手で構えて撃つ際に使う設定です。
写真はマガジンを抜いて本体のみで立たせているのですが、重心がグリップの位置にあるため、拳銃のように構えてもバランスが非常に良いです。そのため片手打も想定してアイアンサイトが作られているわけです。
アイアンサイトの固定はバネによりワンタッチで上げ下げできますし、射撃時のリコイルショックで勝手に動くこともありません。
フロントサイトは上下を、リアサイトは左右の調整が調整器具無しで可能となっています。
また、これらフロント、リアのサイトについてはプラスドライバーで取り外しフルフラット状態にできます。KRISS VECTORのアイアンサイトも似たような構造なので最近の流行なのでしょう。
MP7ではフォアグリップが固定装備となっています。バランスよくガッチリとホールドできるので便利なのですが、マルイのGBB MP7A1ではこのフォアグリップに若干問題があります。
剛性不足でフォアグリップを握っていると簡単にぐらつき、握っていてヒンジが折れないか不安になります。
どうやら、力が集中するヒンジの部分も樹脂製のためぐらついているようですが、固定装備なので取り外しもできず、レールもないので外したところで新たにフォアグリップを付けるにもいかずとどうしようもありません。
結局ぶった切ってレールを付けている人もいらっしゃるようで、サバイバルゲームのように思わず力が入ってしまう使い方をするのであれば対策が必要になると思います。
トリガーの上にボルトリリース、トリガーの下にマガジンリリース、トリガーの手前にセレクターとレバーの配置については人差し指と、親指で全て構えたまま操作できるように配置されています。
また、初弾を送り込むチャージングハンドルを含め、MP7は右利き左利きを選ばす同じ操作で動かすことができる、左右対称配置となっています。
トリガーにはグロックと同じくセーフティがついており、実際に指をしっかりかけないとトリガーを引くことができません。
スリングの取付箇所は少し特殊で、小さなホールがフロントとリアの左右、合計4箇所ほど設けられています。スリングは小さなリング状の取り付け具が付いたタイプが必要で、一般的なスリングベルトを付けるには別途サードパーティーのアタッチメントを用意する必要があります。
エジェクションポートは専用弾の4.6mm×30に合わせて長いスリット状になっています。
拳銃弾と違いライフル弾を小さくしたような形状なのでこのように長い形状になっていますが、ボルトのストロークもその分長くなっており、マルイのMP7Aも長いストロークをガスブローバックで再現しています。
このエジェクションポートはホップアップの調整口としても機能しており、マガジンを抜いてトリガーを逆に引くことでホップアップ調整ネジが露出します。
面倒な専用調整具や分解する必要ないので手軽に調整することができます。
ボルトまわりには、マルイGBB MP7Aのもう1つの問題が存在しており、初弾を送り込むときに高い確率で閉鎖不良を起こします。
調べてみるとほぼ全個体にこの問題が発生しているようで、マルイGBB MP7A1ではこの問題が今のところ一番の問題となっているようです。
BB弾の有り無しに関わらず、チャージングハンドルを引くか、ホールドオープンしているボルトをリリースする時に勢いが足りないと閉鎖不良を起こし、トリガーが引けずに発射ができずジャムります。
燃費の良さを求めるため、ピストンの気密を極限に高めた結果だといわれていますが、サバイバルゲームの途中でこのジャムが発生したらゲームが台無しです。
簡単な対策としては、チャージングハンドルを引く場合、ボルトリリースをする場合は逆さまにして操作するといいとのことです。
これがチャージングハンドルですが、プラ製のため横方向の力が加わると簡単に曲がり剛性に不安を覚えます。
耐久性にも疑問を感じるところで、力強く引くこともある箇所だけに金属製にしてもらいたかったところです。
ストックは伸ばした際に3段分の調整ができ、ベストフィットする箇所を簡単に設定することができます。
アームは金属製で剛性は一切問題無く、リコイルショックをしっかりと肩に伝えてくれます。
マガジンは40連ロングマガジンとなっています。
給弾はスリット大きくなっている箇所から給弾をすることが推奨で、従来どおりマガジンリップからだと入りが渋くてBB弾が給弾しにくいです。
ダブルカラム状にBB弾が並ぶため、綺麗に並べようと思うとBBローダーを使った方が綺麗にダブルカラム状に並びますが、1発多く給弾されジャムの原因となるため、BBローダーを使用する場合は入れすぎに注意しないといけません。
マガジン底部についてはバルブが深い位置に固定してあるため、外部ソース化するには厳しい仕様となっています。
試しにプロテックのプラグを付けてみましたが、ネジを締めきる前にプラグの出っ張りが干渉して固定することができませんでした。
このままで撃てないこともないのですが、エアー漏れが酷いのでフリーダムアート製の外部ソース化キットを使用して外部ソース化しています。この件については後日詳しく紹介したいと思います。
マガジンには空撃ち機能は付いていませんが、別途空撃ち用のパーツが付属しており、このパーツを組み込むことで空撃ちが楽しめます。
空撃ち用のパーツはこのように、マガジンフォロワーを少し下げて挟み込むだけです。
なんとKSCのGBB KRISS VECTOR SMGでもこのパーツが流用でき、空撃ちに使うことができます。
この空撃ち用パーツは2個付属しているので私の環境では大活躍しています。
マズルにはハイダーが初期装備されていますが、オプションのマズルアダプターでサプレッサーやフラッシュハイダーに対応することができます。
取り付け方法はフラッシュハイダーを時計回りに回して取り外した後、このマズルアダプターを取り付けます。
このように逆ネジが用意されるので、対応したサプレッサーやフラッシュハイダーを取り付けることができます。
試しにGHKのAKS-74Uについていたフラッシュハイダーを取り付けてみました。これはこれでなかなかですが、サプレッサーをつければ特殊部隊みたくさらに雰囲気が引き締まるでしょう。
マガジンを含めた重量は2.23kgですが、重心のバランスがとてもよく配置されているため、実際の重さよりも軽く感じます。
付属のロングマガジンの重量は440gでした。
撃ち味については、確かに燃費が良いので、気温5℃の屋外でもマガジンを手で暖めればほぼ1マガジン撃ちきるほどです。
リコイルショックについては鋭い上に非常に強く、今まで手にしたガスブローバックの中で最も鋭く激しい振動が手や肩に伝わってきます。
フォアグリップをたたんだ状態でフロントを支えながら撃つと、その衝撃で手が痺れるほどで、空撃ちを楽しむお座敷シューターも満足できる仕上がりとなっています。
もちろん、マルイならではの命中精度と集弾性がガスブローバックにも生きており、ガスブローバックでこの精度は凄いと感じるほどの完成度です。
20mの距離でも、ACOGスコープを使えばセミオートでA4の紙の中に全弾命中させることもできそうなレベルで、ドットサイトやスコープを載せてプリンキングを楽しむのも有りでしょう。
飛距離も十分で40mは水平に飛んでいきますし、変にカーブするような癖も無く、非常に素直な出来でマルイらしさを感じることができます。
●フィールドストリッピング
ストック手前にあるピンを2箇所左側の出っ張りの小さい方から押し込んで抜きます。
ピンを抜いたらストックを引くだけでボルトまわりが抜けて出てきます。
その静かにまま抜くと、ストックとボルトスプリングとガイドが抜けます。
ボルトもそのまま引くだけで抜けます。
ボルトはかなりの重量と大きさで、このボルトがブローバックするのでリコイルが凄まじいわけです。
戻す際は全く逆の手順で大丈夫ですが、チャージングハンドルのフックがボルト上部の溝にはまっているかよく確認しておきましょう。
●まとめ
詰めが甘いと感じる部分がいくつかありますが、リコイルショックも楽しめるうえ、命中精度と燃費が良いので、サバイバルゲームでもお座敷でも両方楽しめる非常にレベルの高いGBBに仕上がっています。
さすがはマルイ製といったところで、この完成度でもって実売2万円台で市場に出してくるとは思いもしませんでした。
東京マルイの商品なので、在庫は潤沢に用意されているようです。探せば2万5千円程度で手に入りますが、電動ガンのMP7A1も価格帯が同じなのでガスブローバックモデルと間違えないように注意してください。
PDWという新しいテゴリーへ入るMP7ですが、従来のCQB用途への利用も考えられており、その拡張用レールの多さは近代SMGならではです。
実銃そのままフロントサイド両方にレールと、トップにもレールが設けられており、好きなアタッチメントを付け放題です。
レールの剛性も問題なく、試しにこちらの記事で紹介したドットサイトを取り付けてみましたが、装着に関しては全く問題がありません。
アイアンサイトは折りたたみ式で、立てた状態がSMGとして、ストックとグリップを使いどっしりと構えて使う場合の設定となっています。
折りたたんだ場合はピストルのように片手で構えて撃つ際に使う設定です。
写真はマガジンを抜いて本体のみで立たせているのですが、重心がグリップの位置にあるため、拳銃のように構えてもバランスが非常に良いです。そのため片手打も想定してアイアンサイトが作られているわけです。
アイアンサイトの固定はバネによりワンタッチで上げ下げできますし、射撃時のリコイルショックで勝手に動くこともありません。
フロントサイトは上下を、リアサイトは左右の調整が調整器具無しで可能となっています。
また、これらフロント、リアのサイトについてはプラスドライバーで取り外しフルフラット状態にできます。KRISS VECTORのアイアンサイトも似たような構造なので最近の流行なのでしょう。
MP7ではフォアグリップが固定装備となっています。バランスよくガッチリとホールドできるので便利なのですが、マルイのGBB MP7A1ではこのフォアグリップに若干問題があります。
剛性不足でフォアグリップを握っていると簡単にぐらつき、握っていてヒンジが折れないか不安になります。
どうやら、力が集中するヒンジの部分も樹脂製のためぐらついているようですが、固定装備なので取り外しもできず、レールもないので外したところで新たにフォアグリップを付けるにもいかずとどうしようもありません。
結局ぶった切ってレールを付けている人もいらっしゃるようで、サバイバルゲームのように思わず力が入ってしまう使い方をするのであれば対策が必要になると思います。
トリガーの上にボルトリリース、トリガーの下にマガジンリリース、トリガーの手前にセレクターとレバーの配置については人差し指と、親指で全て構えたまま操作できるように配置されています。
また、初弾を送り込むチャージングハンドルを含め、MP7は右利き左利きを選ばす同じ操作で動かすことができる、左右対称配置となっています。
トリガーにはグロックと同じくセーフティがついており、実際に指をしっかりかけないとトリガーを引くことができません。
スリングの取付箇所は少し特殊で、小さなホールがフロントとリアの左右、合計4箇所ほど設けられています。スリングは小さなリング状の取り付け具が付いたタイプが必要で、一般的なスリングベルトを付けるには別途サードパーティーのアタッチメントを用意する必要があります。
エジェクションポートは専用弾の4.6mm×30に合わせて長いスリット状になっています。
拳銃弾と違いライフル弾を小さくしたような形状なのでこのように長い形状になっていますが、ボルトのストロークもその分長くなっており、マルイのMP7Aも長いストロークをガスブローバックで再現しています。
このエジェクションポートはホップアップの調整口としても機能しており、マガジンを抜いてトリガーを逆に引くことでホップアップ調整ネジが露出します。
面倒な専用調整具や分解する必要ないので手軽に調整することができます。
ボルトまわりには、マルイGBB MP7Aのもう1つの問題が存在しており、初弾を送り込むときに高い確率で閉鎖不良を起こします。
調べてみるとほぼ全個体にこの問題が発生しているようで、マルイGBB MP7A1ではこの問題が今のところ一番の問題となっているようです。
BB弾の有り無しに関わらず、チャージングハンドルを引くか、ホールドオープンしているボルトをリリースする時に勢いが足りないと閉鎖不良を起こし、トリガーが引けずに発射ができずジャムります。
燃費の良さを求めるため、ピストンの気密を極限に高めた結果だといわれていますが、サバイバルゲームの途中でこのジャムが発生したらゲームが台無しです。
簡単な対策としては、チャージングハンドルを引く場合、ボルトリリースをする場合は逆さまにして操作するといいとのことです。
これがチャージングハンドルですが、プラ製のため横方向の力が加わると簡単に曲がり剛性に不安を覚えます。
耐久性にも疑問を感じるところで、力強く引くこともある箇所だけに金属製にしてもらいたかったところです。
ストックは伸ばした際に3段分の調整ができ、ベストフィットする箇所を簡単に設定することができます。
アームは金属製で剛性は一切問題無く、リコイルショックをしっかりと肩に伝えてくれます。
マガジンは40連ロングマガジンとなっています。
給弾はスリット大きくなっている箇所から給弾をすることが推奨で、従来どおりマガジンリップからだと入りが渋くてBB弾が給弾しにくいです。
ダブルカラム状にBB弾が並ぶため、綺麗に並べようと思うとBBローダーを使った方が綺麗にダブルカラム状に並びますが、1発多く給弾されジャムの原因となるため、BBローダーを使用する場合は入れすぎに注意しないといけません。
マガジン底部についてはバルブが深い位置に固定してあるため、外部ソース化するには厳しい仕様となっています。
試しにプロテックのプラグを付けてみましたが、ネジを締めきる前にプラグの出っ張りが干渉して固定することができませんでした。
このままで撃てないこともないのですが、エアー漏れが酷いのでフリーダムアート製の外部ソース化キットを使用して外部ソース化しています。この件については後日詳しく紹介したいと思います。
マガジンには空撃ち機能は付いていませんが、別途空撃ち用のパーツが付属しており、このパーツを組み込むことで空撃ちが楽しめます。
空撃ち用のパーツはこのように、マガジンフォロワーを少し下げて挟み込むだけです。
なんとKSCのGBB KRISS VECTOR SMGでもこのパーツが流用でき、空撃ちに使うことができます。
この空撃ち用パーツは2個付属しているので私の環境では大活躍しています。
マズルにはハイダーが初期装備されていますが、オプションのマズルアダプターでサプレッサーやフラッシュハイダーに対応することができます。
取り付け方法はフラッシュハイダーを時計回りに回して取り外した後、このマズルアダプターを取り付けます。
このように逆ネジが用意されるので、対応したサプレッサーやフラッシュハイダーを取り付けることができます。
試しにGHKのAKS-74Uについていたフラッシュハイダーを取り付けてみました。これはこれでなかなかですが、サプレッサーをつければ特殊部隊みたくさらに雰囲気が引き締まるでしょう。
マガジンを含めた重量は2.23kgですが、重心のバランスがとてもよく配置されているため、実際の重さよりも軽く感じます。
付属のロングマガジンの重量は440gでした。
撃ち味については、確かに燃費が良いので、気温5℃の屋外でもマガジンを手で暖めればほぼ1マガジン撃ちきるほどです。
リコイルショックについては鋭い上に非常に強く、今まで手にしたガスブローバックの中で最も鋭く激しい振動が手や肩に伝わってきます。
フォアグリップをたたんだ状態でフロントを支えながら撃つと、その衝撃で手が痺れるほどで、空撃ちを楽しむお座敷シューターも満足できる仕上がりとなっています。
もちろん、マルイならではの命中精度と集弾性がガスブローバックにも生きており、ガスブローバックでこの精度は凄いと感じるほどの完成度です。
20mの距離でも、ACOGスコープを使えばセミオートでA4の紙の中に全弾命中させることもできそうなレベルで、ドットサイトやスコープを載せてプリンキングを楽しむのも有りでしょう。
飛距離も十分で40mは水平に飛んでいきますし、変にカーブするような癖も無く、非常に素直な出来でマルイらしさを感じることができます。
●フィールドストリッピング
ストック手前にあるピンを2箇所左側の出っ張りの小さい方から押し込んで抜きます。
ピンを抜いたらストックを引くだけでボルトまわりが抜けて出てきます。
その静かにまま抜くと、ストックとボルトスプリングとガイドが抜けます。
ボルトもそのまま引くだけで抜けます。
ボルトはかなりの重量と大きさで、このボルトがブローバックするのでリコイルが凄まじいわけです。
戻す際は全く逆の手順で大丈夫ですが、チャージングハンドルのフックがボルト上部の溝にはまっているかよく確認しておきましょう。
●まとめ
詰めが甘いと感じる部分がいくつかありますが、リコイルショックも楽しめるうえ、命中精度と燃費が良いので、サバイバルゲームでもお座敷でも両方楽しめる非常にレベルの高いGBBに仕上がっています。
さすがはマルイ製といったところで、この完成度でもって実売2万円台で市場に出してくるとは思いもしませんでした。
東京マルイの商品なので、在庫は潤沢に用意されているようです。探せば2万5千円程度で手に入りますが、電動ガンのMP7A1も価格帯が同じなのでガスブローバックモデルと間違えないように注意してください。
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