イングラムM11といえば、今やMP7やP90といった最新のSMGの影に隠れてしまっているイメージですが、個人的に思い入れのある一品です。いまでは下火でメーカーも生産せず新品で手に入れることができなくなったのですが中古で入手してきました。
今回はCQBモデルということでCQBレールが付いていますが、本来CQBモデルは他にも付属品がセットになっており。ダットサイトやフラッシュライト(光量は電灯レベル)サプレッサーなどが付属します。
もともと角張った銃で厳つい感じですが、CQBレールにオプションを付けてゴテゴテに飾り上げることができます。
このCQBレールのためボルトのコッキングレバーはオリジナルのものから変更されています。もちろん実銃のように90度回してボルトをロックすることもできません。
上下右左の4つのレールがありこれから何を付けようか迷ってしまいますがm最初はホロサイトあたりに使用かと考えています。
セーフティはフル/セミオート切り替えです。CQBレールが近いですが邪魔には感じません。ただしレールに付けるパーツによっては切り替えが難しくなるかもしれません。
グリップも男気溢れる角張ったスタイルですが握りやすくシックリと手に馴染みます。しかしグリップ後方のパーツは剛性が弱く、握るたびにギチッという音と共に歪んでしまい安っぽさを感じます。
そのパーツの下部に付いているのがマガジンリリースです。ストレート構造のマガジンで抵抗がないためリリースボタンを押すとそのまま自重でマガジンが落ちていきます。
ストックは折りたたみ部分の動きが渋くててこずります。押し込むと片方に寄っていったりと構造的な問題によるものです。
ただしストックの剛性は問題無く、集弾性が向上するだけでなく、射撃時のリコイルショックをしっかりと肩に伝えてくれます。リコイルショックが大きく、フルオート時のサイクル早いのでバシバシと肩にくるので空撃ちするだけでも楽しいです。
残念な部分と言えばやはりモナカ構造のため上から見るとラインが出ているところでしょうか。
次は右側面です。
刻印は本物に近い偽物です。本物はこの丸の中にも彫刻があります。
この部分もマルゼンオリジナルの刻印となっています。
セーフティはトリガー近くにありますが動きは硬く手に当たった程度では切り替りません。
エジェクションポートもしっかりとボルトに合わせて開閉します、機関部は見えずシンプルな内部構造が見えるだけです。
サプレッサーを取り付けるとバランス的に左手はサプレッサーを持って銃をホールドするため、負荷がかかっても大丈夫なように銃口は金属製になっています。
サプレッサー取り付けようのネジが切ってありますが、ネジは専用のもので汎用のサプレッサーは取り付けることができないようです。
近くにある三角の金属プレートがストラップ取り付けようの金具です。これは360度グルグルと回ります。
マガジンはフォロアーのロックもなく非常にシンプルな作りになっています。
マルイのBBローダーは付属のパーツを付けると使えないため外して給弾する必要があります。フォロアーを落としてマガジンとBBローダーの穴をしっかりと合わせをないといけないのでちょっと面倒です。
マガジンは冷えやすく、フルオートで全弾を撃つと最後は威力が落ちていきます。また、ガス漏れしやすいらしいのですが今のところ私の個体ではガス漏れは無いようです。
重量はマガジン込みで939g。手に持つと小さいながらにズッシリとくるものがあります。
マルゼン イングラムM11はなんといってもリコイルショックの強さと発射サイクルの早さが魅力です。フルオート時はバババババと大暴れしてたまりません。
命中精度なんてクソ食らえといわんばかりの暴れ具合で、外見と相まってアメリカらしさを感じさせる一品に仕上がっています。
ただしホップアップは固定でかかり具合も弱めになっているので、近距離向けの仕様となっています。0.25gのBB弾を使用し10mのターゲットを狙った際は若干山なり弾道になっていたので0.2gのBB弾を使うべきでしょう。
弾道は小さいながらも意外と素直で、ストックで固定して三点バーストをすると20mぐらい弾が一直線に飛んでいきます。
リコイルショックが強く暴れ具合もたまらなく室内でバリバリ空撃ちして楽しんでいます。昔あこがれだったSMGだけに手にしたときのシックリ感は非常に素晴らしいの一言です。
残念ながら実銃の人気がMP5やP90といった現世代のSMGに取って代わられたせいか、メーカーも生産しておらず新品での入手は困難を極めています。ただし数量は出回っているのでオークションで中古品を数多く見かけます。色々なオプションが付いていることもあるので欲しい人は気長に探してみるといいかもしれません。
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