今年も暑い時期が近づいてきました。そうなると出てくるのが体を冷水で冷やす「水冷服」です。
過去に何度も改造をしていますが、改造を経て実用性を高めた結果、サバゲー、外の作業、熱い屋内での使用に耐える物ができあがりました。
しかし、改良後に使用していると2つ不満が出てきたので、その点を改善するため、今年も水冷服の改造をシーズン前のメンテナンスついでに実施してみることにしました。
元々、水冷服のユニット自体、というか畜氷に使用しているハイドレーションのバッグはサイズが大きいため、どうしてもある程度のサイズのスペースが必要なのですが、今まで使用していたバッグは大きすぎます。
そこで、ハイドレーションのバッグがギリギリ収納でき、ポンプと電源を入れるスペースが確保できそうなUnigear(ユニジア)ハイドレーションバッグを導入してみることにしました。
元々、Unigear(ユニジア)ハイドレーションバッグはハイドレーションシステムが搭載されているため、ハイドレーションのバッグ自体は若干きつめながらも収納できました。
しかし、消音のために使用していたケースは大きすぎて収納ができません。
しかし、消音のために使用していたケースは大きすぎて収納ができません。
そこで、小型で防音が期待できそうなPELICAN ハードケース 1020を用意してみました。
ペリカンといえば知る人ぞ知る運搬用ケースの名門。さぞ頑丈で音を遮ってくれるだろうと期待して取り寄せてみました。
中はゴム製の緩衝材と蓋部分に発泡ウレタンが貼られており、ケース自体が非常に高い剛性を持っているため見た目以上に重たいです。
本来はこのようにコンパクトデジタルカメラ等の精密機器を衝撃やホコリ・チリ、水から守る堅牢なケースですが、このままでは使えません。
早速、ドリルやらリーマー等を取り出してケースを加工していきます。
チューブが通る穴を二つ空け、その後、電源コードも合わせて通すため追加でもう1つ穴を開けておきました。さすが堅牢製が高いだけあって樹脂が硬く、ドリルで穴を開ける作業は少し手間がかかります。
電源コードを電工ペンチとギボシで加工して脱着できるようにして、故障したときのことを考えポンプの交換を安易にできるようにしました。これでケースの加工は終了です。
試しに電源を入れてケースの防音性能を試して見ましたが、ちょうどケース内部でポンプが浮いている状態になっているのか、振動が伝わりにくくケースが小さいにもかかわらず静かです。
さすがに、前回使用していたケースよりは少し音が響きますが、生活騒音の中では殆ど聞こえないレベルで、静かな屋内でようやく聞こえる騒音レベルです。やはり、ペリカン製ケースは伊達ではなかったようです。
これで、新しく用意したUnigear(ユニジア)ハイドレーションバッグに搭載することができます。しかし、不満はもう1つ残っています。それは、電源のON/OFF制御ができないという点です。
現在の仕様では、スイッチが搭載されていないため、電源を供給するUSBケーブルに電力が供給されるとポンプが稼働します。そこで、このUSBケーブルの間にスイッチを入れて手元でポンプのON/OFF制御ができるように改良していきます。
用意したのは以下のUSBスイッチです。
・Onite タッチスイッチ USB
・TIMELY USB充電専用ケーブル
・TIMELY BIGFANシリーズ用スイッチ
・USBテープライト専用 5V 延長ケーブル (on/offスイッチ付) 15cm
・【USBテープライト単色専用】RFリモコン調光器
Onite タッチスイッチ USBとTIMELY USB充電専用ケーブルとUSBテープライト専用 5V 延長ケーブル (on/offスイッチ付) 15cmは物理的にON/OFFをする制御ですがTIMELY BIGFANシリーズ用スイッチと【USBテープライト単色専用】 RFリモコン調光器は出力を変更できるので、ポンプの流量を調整できないかと考えて購入してみました。
物理的にON/OFFするタイプについては、全ての物が問題無く動作しており、このままケーブルを肩にかけるベルトにでも設置すれば想像通りのものが完成しそうです。
しかし、本命は出力を変更できるタイプのスイッチです。TIMELY BIGFANシリーズ用スイッチを試して見たところ、ポンプの動作が遅くなり、流量が少なくなっているのを確認できました。制御については抵抗タイプなのか、モーターの動作音は回転数が僅かに落ちたような音でした。
そして、こちらの【USBテープライト単色専用】RFリモコン調光器はUSBスイッチというか、名前の通りLEDの制御に使用するスイッチで、本来は専用のLEDと組み合わせて使用するものです。
これは、さすがに無理があるかなと思ったのですが・・・、なんと、あっけなく動きました。しかもON/OFFだけでなく、出力の微妙な調整や、本来はプログラム点滅に使われているはずの制御も動作するという驚きの対応具合です。
制御についてはPMW(スイッチを連続かつ高速でON/OFFする制御)のようで、ポンプのモーターからは変な音がしますが、騒音の音域は変われど音が大きくなるわけでもありません。
しかも、この制御をリモコンで制御できるというのが最大のメリットです。赤外線の送信部分(何故か可視光の赤外線)がありますが、同時にRF無線信号を発しているようで、USBのスイッチをバッグに入れた状態でも反応します。
ある意味使えたらラッキー程度に思っていただけに、かなり嬉しい誤算でした。
もちろんデメリットがないわけではなく、PMW制御用に調整されていないブラシモーターをPMW制御すると、ブラシのスパーク(Li-Po電動ガンのスイッチ摩耗と似たような問題)で寿命が短くなる場合があるようです。
が、既にポンプ部分のパーツは特定しており、自己で保守できるため、極度に摩耗するのでなければ問題はないと考えています。
最終的に【USBテープライト単色専用】RFリモコン調光器を使うことにしたので、USBモバイルバッテリーに取付けこのポケットに入れました。
ちなみに、モバイルバッテリーは消費電力が少ないと自動的にOFFになる物がありますが、このモバイルバッテリーもその手の類です。しかし、【USBテープライト単色専用】RFリモコン調光器を取付けるとリモコンの信号を受けるため制御部分が電力を消費するようで、勝手にモバイルバッテリーの電源がOFFになりません。このおかげで、バッグに入れた後、時間を置いてRFリモコンでスイッチONにしても反応してくれます。
ちなみに、モバイルバッテリーは消費電力が少ないと自動的にOFFになる物がありますが、このモバイルバッテリーもその手の類です。しかし、【USBテープライト単色専用】RFリモコン調光器を取付けるとリモコンの信号を受けるため制御部分が電力を消費するようで、勝手にモバイルバッテリーの電源がOFFになりません。このおかげで、バッグに入れた後、時間を置いてRFリモコンでスイッチONにしても反応してくれます。
これで、ハイドレーションバッグを流用した水冷服用のユニットが完成しました。メンテナンスも兼ねてテスト運用をしてみましたが、出力を全快にすると今時期はガッツリ冷えて寒いですが、流量調整である程度冷え具合を調整できるので、これで冷えすぎをカバーできそうです。
この夏、ハイドレーション用のバッグがピッタリと入るコンパクトなサイズで、ポンプユニットもバッテリーも搭載でき、リモコンによるON/OFF制御とPMW制御で流量制御が可能となった水冷服用のバッグが活躍することになるでしょう。
コメント
コメント一覧 (2)
記事には関係ないのですが、過去にGHK クリンコフのスプリング交換の動画、記事を拝見しました。
当方もクリンコフを所持しておりますが、素人ながらシアー、シアースプリング、ハンマー、ハンマースプリング 、バブルノッカーをバラバラに分解してしまい、組み立てれない状態です。なにか良い方法はないでしょうか?
宜しくお願い致します
D-BOY外装の旧モデルでしたらハンマー周りのメカはまだ残っていますので、写真を撮影してお渡しできます。それを見ながら組込んでみるというのはどうでしょうか。