外部ソース化してサバゲーにでも投入していたのか、この個体はダメージが多く、サバゲー投入前にある程度手を入れてやる必要がありました。
今回はそんな、中古で購入してきたKSC KRISS VECTOR SMGのチャンバーパッキンを交換することにしてみました。
そもそも、チャンバーパッキンを交換する原因となったのは、中華電動ガンのような強烈な鬼ホップが掛かるためでした。
0.2gや0.25gBB弾ではホップの調整を最弱にしても弾は明後日の方向に飛んでいき、まともに使用できるレベルではないため、おかしいと思いネットで調べてみたところ、KSCのGBBはチャンバーパッキンが劣化してくるとホップの効きが強くなり、鬼ホップになるものがあるという情報をつかみました。
これは、チャンバーパッキンの劣化だろうから交換が必要だと思い、KSC KRISS VECTOR SMGのチャンバーパッキンを入手することにしました。
しかし、KSC KRISS VECTOR SMGは絶版商品。保守パーツを手に入れるのは難しそうと思ったのですが、運良くKSC KRISS VECTOR SMGのチャンバーパッキンがKSCの新型M4と互換性があるらしいという情報を手に入れ、社外品のKSCの新型M4用のチャンバーパッキンを購入してきました。
これが、交換するために購入してきたGUARDERのKSC 新型M4A1 / MAGPUL LM4向けのチャンバーパッキンです。KSC KRISS VECTOR SMGに使えるというような表記はなく、完全に人柱覚悟で購入してきました。
早速、チャンバーパッキンを交換するため分解していきます。まずは、KSC KRISS VECTOR SMGを野戦分解してアウターバレルが見える状態にします。
アウターバレルを固定しているネジは、アウターバレル付け根にあるこのネジです。
六角レンチでネジを解いていきます。
ネジを外したら、そのままアウターバレルをマズル側に引っ張り、上に抜き出せば外れます。
外したアウターバレルの両側にインナーバレルを固定している六角ネジがあるので緩めます。
ある程度緩めたら、マズル側からインナーバレルを押し込んでアウターバレルから抜き取ります。
チャンバー部分とご対面です。
チャンバーの分解はチャンバー前部のパーツを上に引っ張り外し・・・
アジャスター部分をマズル側にスライドさせ・・・
チャンバーパッキンを押し込むパーツを抜き取り・・・
チャンバーパッキンを覆っている金属製のカバーをマズル側にスライドさせると、チャンバーパッキンにアクセスできます。
この状態でチャンバーパッキンを引っ張れば外れます。
外した純正のチャンバーパッキンとGUARDERのチャンバーパッキンを比較してみました。全長は微妙にGUARDERが長めで、出っ張りの部分が長くなっていますが、径は僅かに小さいように感じます。
大きく違うのはホップを掛ける部分で、GUARDERは命中精度の向上が期待できるWホールド形状になっています。
ホップの効きを調整する際に押し込まれる部分に関しては、GUARDERも特に変わりが無いようです。
細部は違うものの、互換性を損なうレベルではないため、そのままGUARDERのチャンバーパッキンをKSC KRISS VECTOR SMGに組み込んでみました。
そのまま、元に戻して室内で試射したところ、弾ポロもなく正常に動作していたので、これで大丈夫だろうと屋外で試射してみたところ・・・
鬼ホップは改善していませんでした。純正と同じように明後日の方向に飛んでいくBBを眺めながら、思わず空が綺麗だなと哀愁を感じかけていましたが、これでは納得いきません。
その後、原因を突き止めるため再度チャンバーを分解して調査してみたのですが、鬼ホップの原因となったのはチャンバーパッキンを押し込む、この金属製のパーツでした。
このパーツの曲げ角が急なため、ホップ最弱でも強烈にゴムを押し込む状態になったに違いないと予想し、パーツが折れないように慎重にアジャスターに接触する側を緩やかな角度に調整して組込直してみたところ・・・。
見事、鬼ホップが改善され、0.25gBBでホップが適正に調整できるまでに落ち着きました。
結局、原因はチャンバーパッキンではなかったため、無駄なパーツを買ってしまったことになるのですが、KSC KRISS VECTOR SMGのチャンバーパッキンがKSCの新型M4と互換性があることが立証できたので、今後のメンテナンス的に得るものはあったかと。
思い返せば、元より外部ソース化してあったことを考えると、重量弾で飛ばすために調整していたのでしょう。それはそれでかなりの重量弾を飛ばしている調整で、そうなると飛距離を稼ぐには危ない初速で使っていたのではないかと想像がつきます。
マガジンのガス漏れも放出バルブ側からだったこともあり、結構な圧を入れていた可能性が予想できることからも想像できますが、その状態で使用した場合はGBBエンジンへの負荷は当然大きくなります。
そうなると、パーツの寿命は短くならない方がおかしいわけで、今後のメンテナンスが思いやられます。
やはり、がさつに扱った形跡のある中古は、どのジャンルの商品でも問題が多いことを改めて認識させられたところでした。
そうなると、パーツの寿命は短くならない方がおかしいわけで、今後のメンテナンスが思いやられます。
やはり、がさつに扱った形跡のある中古は、どのジャンルの商品でも問題が多いことを改めて認識させられたところでした。
コメント
コメント一覧 (4)
もうご存知かと思いますが、KSCのチャンバーパッキンの新型はどれも互換性があります。そのため、ガーダーをはじめとするA+エアソフトなどの魔ホップとも相性が良いです。
特に、魔ホップは硬度が選べるのでオススメです。
以上、乱文失礼いたしましたm(_ _)m
新型ホップは全て共通のチャンバーパッキンだったんですね。それなら、チャンバーパッキンの選択肢は随分と広がるので検討してみようと思います。魔ホップは他のエアガンでも良く使われているパーツなので気にはなっていたんですよ。
隙間を埋めるように入っていたはず。
確かに、パッキンが銃口側に行かないためにバレルに押し込むCリングが別途あるみたいですね。新品の状態と比べて酷く弾道が悪くなっているのも、そのパーツが無いせいかもしれません。