0.68Mpaでは初速の問題が出てくる

マルイが長物ガスブローバックに参入したことで話題となった、ガスブローバックMP7ですが、こいつは初速が電動ガン並という噂だったので外部ソース化するあたってかなり不安のあるガスガンでした。

予感は的中で、エアコンプレッサーCP-100を使用した外部ソースの上限圧力0.69Mpaでは初速が規制値を超え、準空気銃扱いとなるため、即座にリキッドチャージ仕様に戻し対策を考えることにしました。

流石に新品のガスガンをバレルカットというのには抵抗があったため、前から考えていた方法を実現できるか試してみました。

その方法とは、レギュレーターを上限圧力が低いタイプに交換することです。そこで、0.5Mpaが設定上限のレギュレーターを探してみたのですが、これが苦難の始まりでした。

まず普通のレギュレーターには、そもそも0.5Mpaのような低圧仕様のものがありません。そこで検索していった結果、低圧のレギュレーターの設定が多い「精密レギュレーター」を見つけたのですが、この精密レギュレーターは使い物になりません

というのも、精密レギュレーターは2次圧力を安定させるため、あえて空気を放出するという「ブリード」仕様のものがほとんどで、何もせずとも空気が抜けていきます。

その量は1分間に1.5L以上で、CP-100の6Lのタンクなら数分もしないうちに空になってしまいます。何よりも今後のエアータンクのレギュレーターとしても用いるには致命的な仕様なので、何とかノンブリードのものを探してみました。

数時間も検索し、途中あきらめてプロテックの4mmホース仕様のレギュレーターを2個並列化してエア供給量を倍にしたうえで、6mmホースに対応させる方法も考えましたが、よくよく調べてみると4mmホース仕様のレギュレーターは最高圧力が0.6Mpaということが判明して除外となりました。

そのままMP7に直結すると、初速が規制値を超える可能性が高いです。MP7のマガジンにコネクタをつけるサービスも始めたりしていますが、サービスを受け外部ソース化した場合、メーカーがやっているから安心だとうのみにせず、初速の確認だけは必ずしておくべきです。

仕方がないので、さらに検索すること数時間、1つは藤倉ゴム工業製のRP2シリーズにある「RP2-5-1」がヒットしましたが、業務用の商品のため、個人向けの小売りをしてくれるショップが見つかりませんでした。

会社経由で業者に手配すれば簡単に手に入れることは可能ですが、それでは一般の人は買えないので面白くありません。

再び検索をかけてみると数時間後、小型で最高圧力設定が0.5Mpaのノンブリード仕様のレギュレーターが見つかりました!

RG-905N

それは近畿製作所のRG-900シリーズ「RG-905N」です。最高圧力は0.5Mpa(実際は0.54Mpa)で、流入口がR(PT)1/4、吐出口が蝶ネジG(PF)1/4となっています。

ここだけ平行ネジ

ちょうど、CP-100のレギュレーター部分をそっくり替えることが出来ます。(吐出口がR(PT)1/4ではなくG(PF)1/4なので若干エア漏れがあり)

圧力計は無い

しかし、RG-905Nには圧力計がありません。

元々ついていたレギュレーターは圧力計代わりに

これでは2次圧力が分からないので、不格好ですがCP-100についていた圧力計付レギュレーターをそのままRG-905Nの後に取り付けて圧力計代わりにしました。

レギュレーターとして使用するわけではないので、ダイヤルを最大まで回して使用します。

精確ではないが圧力設定表示がある

RG-905Nには圧力の設定メモリがあるので、これを参考にして圧力計を省くという方法もあります。大事なのは圧力ではなく初速ですから、そこで計測して問題が無ければOKという考え方です。

簡単な取り付け方

また、圧力を知る必要が無いのであれば、レギュレーターの後についているエアカプラーを取り払い、そこにRG-905Nを付けるということも出来ます。

この場合は必要なものといえば工具とシールテープのみで、継手パーツは必要ありません。意味の無いレギュレーターが存在してしまうので、かなり不格好ではあります。


これで最大までバルブを回したとしても0.5Mpa(実際は0.54Mpa)の圧力になるため、ほとんどのガスガンで初速が銃刀法の規制値を超えることはなくなるはずです。

これで、リリーフバルブの使用や面倒なバレルカットという作業もほとんど必要なくなることでしょう。

それでは同じ仕様にしてみたいという人のため、今回使用した工具とパーツ、購入先のリンクを張っておきます。Amazonで全てそろえることができなかったので、今回は一部楽天市場も使用しています。

工具

モンキーレンチ200mm(200mmが2個でもOK)
モンキーレンチ250mm
5mm 六角レンチ

パーツ

近畿製作所 RG-905N
GREENCROSS 同径 中間ソケット 1/4RC(PT)×1/4RC(PT) C-82T
GREENCROSS 同径 中間ニップル 1/4R(PT)×1/4R(PT) C-07T
シールテープ



ここからは該当する環境にある人のみの追加対策となります。

複数のエアコンプレッサーがある場合は、レギュレーターを付け替えていないものと繋ぐことができないように対策をする必要があります
。私の家庭にはDIY用に1.5馬力のオイルエアコンプレッサーがありますが、これはエアツールを使うためレギュレーターを低圧のものに替えるわけにはいきません。

そこでCP-100側の吐出口をエアカプラーからマイクロカプラー仕様に変更し、もう1台のコンプレッサーとは物理的に繋がらないようにしておきます。

マイクロカプラー化に必要なパーツ

吐出口をマイクロカプラー仕様にするためにAmazonでPT1/4オネジとPT1/8メネジの異径ソケットマイクロカプラ MC10SM 及び、MC-06PCを購入しました。

接続の順番

繋ぎ方はRG-905Nの吐出口に付けたレギュレーター(圧力確認用)にPT1/4オネジとPT1/8メネジの異径ソケットを付け、MC10SMをその先に取り付けます。

空圧機器のネジにはシールが基本

ネジには空気漏れを防ぐため、必ずシールを巻いて取り付けてください。

これで通常のエアコンプレッサーには繋がらない

そして、ホースの先をMPC6-02からMC-06PCに取り替えれば作業は完了です。

ハイカプラーに繋がるパーツは破壊

最後にMPC6-02があると簡単にホースがつなぎ替えられるため、使えないように全て破壊して終了です。

マイクロカプラー仕様のCP-100

これでCP-100のみでしか外部ソースのホースが使えないことになり、結果、ガスガンには0.54Mpa以上の空気圧がかからない環境になりました。

この環境で最高圧力に設定しておき、マルイのMP7で初速を計測したところ、残念なことに初速は規制値を超える結果となりました。

フリーダムアートのリリースバルブを入れて上限0.5Mpa仕様で計測しても3回に1回は1Jとなり、規制値を超えてしまうので再びリキッドチャージ仕様に戻しました。今後バレルカットへと移ります。(マルイのGBB MP7はガスガンにしては初速が高すぎる・・・)

他のガスガンについては動画で計測しているとおり、かなり余裕を持った初速で規制値を下回っています。もちろん、この状態でもリコイルはスポイルされていません。

もとより、現在外部ソース化しているガスガンに関しては、もっと厳しいCP-100の最大圧力0.68Mpaにて初速が超えないことを確認していますので、初速は全く問題無しです。

今後の課題でもあったエアタンクのレギュレーターについても、これで解決ができそうなので、近いうちに完成させることができそうです。

ちなみに、MP7のレビューと外部ソース化とバレルカットについては近いうちに公開したいと思っていますのでご期待ください。