エアーコンプレッサーを安全につかうには?

夏から秋に入り、一気に気温が下がる時期になってきました。冷えると不調になるガスブローバックですが、寒くても快調にガスブローバックをドガドガと撃ちたいと思い、ガスガンを合法的にアウトソース化する方法を考えてみました。

今回はコンプレッサー編ということでホームセンターなどに売ってある電動コンプレッサーを使う方法です。

はじめに断っておきますがガスガンのアウトソース化は一歩間違えると改正銃刀法違反に問われるだけでなく、銃の破損や思わぬ誤動作などでケガをすることもあります。

今回はアウトソース化する方法を記載していますが、決して間違った使用方法や、意図的に銃刀法に違反する初速にするために使うような行為はしないでください。また、それらを推奨するための記事でないことをここに明記しておきます。

意図的に高圧をかけてスライドが顔めがけて高速で飛んできたり、破裂したパーツで失明したりしても当方では責任は取れません。何が起こっても自己責任だということを肝に銘じてください。

今回警告をしつこく書きましたが、組み合わせを間違わなければ違法だと問われるようなパワーは出せませんし、大切なガスガンを破壊することもありません。

完成後は必ず弾速計にて必ず初速を確認し、外部ソース化した銃が銃刀法に抵触しないか確認してくださいまた、初速が超えるようなことがあった場合は、対策を取り初速を規制値内に戻すことを必ずしてください。


※改正銃刀法による遊技銃の規制
気温35度以下の環境で、銃口から1m離れた位置での威力が3.5J/cm2以上のものを「準空気銃」として所持を禁止している。ただし単位面積あたりの運動エネルギーでの表記のため6mmBB弾に換算すると0.989J未満8mmBB弾だと1.64J未満の運動エネルギーであることが遊技銃の条件となる。

以下の初速までは遊技銃、0.1m/sでも超えると準空気銃

6mmBB弾
0.12g  128.3m/s
0.2g   99.4m/s
0.25g  88.9m/s
0.28g  84.0m/s
0.3g    81.1m/s

8mmBB弾
0.34g  98.1m/s
0.35g  96.7m/s


外部ソースには炭酸ガス、いわゆるグリーンガスを減圧して使う方法と、エアーコンプレッサーを使い圧縮した空気を減圧して使う方法があります。

ランニングコストは炭酸ガスが高いのですが、システムのサイズは小さく、持ち運ぶ使うのも簡単なのでフィールドで使う人は炭酸ガスを使っていることが多いみたいです。エアコンプレッサーの場合はシステムが大きく持ち運ぶのは大変ですが、ランニングコストは電動ガン並の低ランニングコストです。

今回はそんな低ランニングコストで、冬もバシバシとブローバックが快調に動作する、エアコンプレッサーを使った外部ソース化について説明していきます。


まずはこちらの動画を見てください。実際にパーツを組み上げエアコンプレッサーでガスブローバックを作動させています。ガス食いの長物ガスブローバックでも快適に動いています。

もし、これと同じ物が組みたいと思うのであれば、次に必要なパーツを紹介していますので参考にしてみてください。


エアコンプレッサーの選び方

まずはパワーソースの圧縮空気を生み出すエアコンプレッサーからです。エアコンプレッサーは電動とエンジンタイプがありますが、エンジンタイプは移動ができるものの大型で、騒音と排ガスが酷く、メンテナンスも大変ですので除外します。

さらに電動コンプレッサーにはオイルタイプとオイルレスタイプがありますが、オイルレスタイプはメンテナンスが楽で圧縮空気中にオイルが混じらないので、ガスガンに使うのであればオイルレスタイプがお勧めです。

エアコンプレッサーで注意する点は消費電力と騒音です。特に騒音は酷く、60dB以上(家庭用掃除機を強で使用した時と同じぐらい)の大きな騒音を発するため近所迷惑にならないようにしてください。

また、2馬力以上のモデルは、普通の家庭用コンセントから電源をとると消費電力が大きすぎてブレーカーが落ちます、欲張らずに1.5馬力までのモデルを選んでください。それでも1.5馬力モデルは1000W以上と、ドライヤーや電子レンジ並の消費電力があるのでコンセントを単体で使うようにしてください。

ちなみにプロテックのエアータンクの充填に使うには、圧力が低すぎるのでおすすめしません。すなおにタイヤの空気入れ専用の物を選びましょう。


ナカトミ(NAKATOMI) オイルレスコンプレッサー CP-100


ナカトミ(NAKATOMI) オイルレスコンプレッサー CP-100


ガスブローバックハンドガンであれば、小型のコンプレッサーで十分です。人気なのはナカトミのCP-100で小さく部屋に置いて使うは最適です。これでも長物ガスブローバックを2マガジン以上撃ちきることができます。

※CP-100を使用したスタミナテストはこちらからどうぞ。
エアコンプレッサーCP-100でガスガンがどれだけ撃てるのか試してみた

消費電力も180Wと小さいので、コンセントの容量を気にすることもありません。300Wクラスのインバータを使いバッテリーで駆動させることもできるようです。電圧降下でインバータ駆動させるのは難しいです。


ただしモーターの連続稼働時間は15分ですので、あまり無理をさせるとコンプレッサーの寿命が削れるでしょう。

最高圧力は0.69Mpaで、約30℃の環境に置かれたHFC134aと同じ圧力となります。改正銃刀法に対応したガスガンであれば違法な出力は出ない  この圧力では、マルイのMP7や中華ガスガンは初速が銃刀法の規制値を超えるのでバレルカットや低圧レギュレターに交換などの対応策が必要です。


静音オイルレスコンプレッサー 1.0馬力 30L WBS-30


静音オイルレスコンプレッサー 1.0馬力 30L WBS-30



こちらは1馬力モデルで静音タイプのオイルレスコンプレッサーです。長物ガスブローバックなど、ガスの消費が激しいガスガンを使うのであれば、タンクも大きく、吐出量もあるため息切れをしにくいでしょう。

ただ静音については、コンプレッサーの中では静かな方というだけであり、68dBもの騒音ですから、やはり近所の迷惑にならないように使用してください。また、消費電力が800Wと大きめですので、たこ足配線は厳禁です。コンセントに直に差込み使用してください。

こちらは業務用途に使うこともあるため、連続稼働時間の制限はありません。

最高圧力は0.78MPaで、約35℃の環境に置かれたHFC134aと同じ圧力です。こちらも改正銃刀法に対応したガスガンであれば違法な出力は出せないので安全です  マルイのMP7や中華ガスガン等で使用する場合は初速が規制値を超えるためバレルカットや低圧レギュレターへの交換などが必要です。

コンプレッサーをガスガンで使う際は、レギュレーターで圧力を0.5Mpaに設定してください。この圧力が約20℃のHFC-134aと同じ圧力になり、今回紹介する専用エアホースの限界圧力になります。


専用エアホースの作り方

次に配管類ですが、今回はコンプレッサー側の配管は一切変更せず、そのままにして使います。これだとエアダスターの代わりに使えるエアブロアーを使ったり、タイヤの空気入れ、ホビー向けの塗装用途などにエアコンプレッサーを使うことができます。

まずエアコンプレッサーにはレギュレーターとエアーカプラー(メス)が付いていることが前提です。上で紹介しているコンプレッサーは両方ともにレギュレーターとエアーカプラー(メス)が付いています。これらがない場合は取り付けないといけません。

プラグカプラー (オネジ取付用) PF20-Steel
プラグカプラー (オネジ取付用) PF20-Steel



さて、このエアーカプラーに取り付けるのが、エアーカプラー(オス)にR1/4用のメネジが切ってあるコネクタです。 写真のコネクタ左側が、コンプレッサー側のエアカプラー(メス)に差込む箇所です。

ハーフユニオン MPC6-02


ハーフユニオン MPC6-02



上のパーツの写真右側にあるネジにはめ込むのが継ぎ手です。R1/4オネジに6mmのホース差し込み口が付いているものです。 右側の青い箇所がホースを差込む箇所です。


SK11 シールテープ 5m巻 AT-46 
SK11 シールテープ 5m巻 AT-46



写真ではネジにシールが巻いてありますが、巻いてないものはシールを巻く必要があります。

ポリウレタンチューブ TUSC-0406
ポリウレタンチューブ TUSC-0406



上のハーフユニオンのホース差し込み口に、6mmのホースを差込みます。外径6mmで耐圧限界は0.8Mpaもあれば十分すぎる程です。内径が小さい物は流量が制限されるので4mmの物を選びましょう。これなら長物ガスブローバックも安心です。

マイクロカプラチューブフィッター付 ソケット (チューブ取付用) MC-06SC


マイクロカプラチューブフィッター付 ソケット (チューブ取付用) MC-06SC


6mmホースを僅かに伸ばした先に、6mmホース差し込み口とマイクロカプラー(メス)のコネクタを取り付けます。写真右がホース差し込み口です。

これはマガジンに取り付けるコネクタにも使うので、ここで使う分以外にもう1個必要です。

フリーダムアート6mmホース用NEWリリーフバルブ

そして上のマイクロカプラー(メス)のソケットにフリーダムアート6ミリホース用 NEWリリースバルブD(COMM111)を取り付けます。D意外にも型番があるので間違えないようにしてください。6mmホースに使えるのはD及び旧Dタイプのみです。

写真左側のタケノコプラグの部分に6mmホースを差込んで結束バンドで締め付けて固定します。このパーツは流体の方向が決まっている可能性があるため、反対に取り付けないでください。ここからガスガン本体へ必要な長さホースをカットしてタケノコに挿して使います

このパーツこそが安全で合法的に外部ソースを使えるパーツです。このパーツはガスガンの動作に必要な空気圧0.5Mpaを超える圧力がかかると空気を放出して圧力を下げるパーツですので必ず組み込んでください。
※HFC-134aは20℃で約0.57MPa 35℃で約0.80MPa

できるようであれば、マイクロカプラーと6ミリホース用 NEWリリースバルブDを接続したら、接着剤やエポキシパテなどで固定して安易に取り外すことができないようにします。ただし、リリーフバルブの開放弁は塞がないように注意してください。

※初速の計測は最高の数値が出る環境で行われるものなので、外部ソースの初速計測はレギュレーターを最高圧力に設定してリリーフバルブも簡単に外れるのなら外して計測する必要があります。

マガジンに取り付けるプラグを、フリーダムアートのリリースバルブA・B・Cにする場合は、それらが6ミリホース用 リリースバルブDと同じ機能を持っているため、省いてもかまいません(ただしA・C・旧Dは絶版)。プロテックのコネクタをマガジンに付ける場合は、高圧時のリリース機能がないので省いてはいけません。

マイクロカプラチューブフィッター付 ソケット (チューブ取付用) MC-06SC


マイクロカプラチューブフィッター付 ソケット (チューブ取付用) MC-06SC



6ミリホース用 NEWリリースバルブD(COMM111)のタケノコから伸ばした6mmホースの先に、上で紹介した6mmホース差し込み口とマイクロカプラー(メス)のコネクタを取り付けます。上でもう一ついるといったのがここです。

プロテック カスタムパーツ コネクティックプラグTYPE3


プロテック カスタムパーツ コネクティックプラグTYPE3



この先がマガジンに取り付けるコネクターになります。プロテックやフリーダムアートのコネクターが使えます。これは特殊な物なので、各メーカー等から取り寄せてください。

ガスガン用バルブレンチマルイ,WA,KSC3種セット イーグル5299


ガスガン用バルブレンチマルイ,WA,KSC3種セット イーグル5299


マガジンのガスバルブを傷つけずに取り外す専用のレンチです。マイナスドライバーでも代用可能ですが、バルブの芯に当てて曲げないように注意してください。

コネクタの順番

ホースを短縮化したものを作ってみました。必ずこの順番で接続してください。またリミッターは動作時にすぐに分かるように、また、付けていることをアピールする意味でもマガジンの近くに配置しておいたほうがいいでしょう。

これで必要な物は全てです。一応写真入りで紹介しているパーツについては6ミリホース用 NEWリリースバルブDを除きすべて Amazon で購入することができます。地方住んでいるため物が手にりにくいのですが、本職並に業務用パーツが手に入るとは、いい時代になったものです。

また、ここで紹介しているホースやプラスチック製のコネクタは0.8Mpaが耐圧限界です。この圧力は35℃のHFC-134aの圧力とほぼ同じですので、ある意味二重の安全策になっているともいえるでしょう。


あると便利なオプション

これでコンプレッサーでガスガンを使うことができますが、場合によっては下のパーツを使うと、より便利になるかもしれません。

ストレート MPU-6
ストレート MPU-6



便利な物としてホースを延長するコネクタがあります、ホースを継ぎ足しするのであれば、ワンタッチで取り付けることができるのでお勧めです。

圧縮調節と水分除去に!レギュレーター付きエアーフィルター1/4オスメスカプラー各1個付
圧縮調節と水分除去に!レギュレーター付きエアーフィルター1/4オスメスカプラー各1個付


エアコンプレッサーを使っていると、水分がエアに混じることがあります。気になるようでしたらウォーターセパレーターをつけるといいでしょう。

取り付ける箇所はエアコンプレッサーのエアーカプラ(メス)にそのまま差込んで使います。後はウォーターセパレーターのエアーカプラー(メス)に、上で組み上げたコネクターとホースのユニットをそのまま差込めばいいけばいいだけです。

レギュレーターが付いているので、レギュレーターが付いていない追加エアタンクにも使えます。

分岐用カップリング固定式 TW-2
分岐用カップリング固定式 TW-2



もし、複数のガスガンを同時に使いたいのであれば、エアーカプラーを分岐する方法が最も好ましいといえます。6mmホースの箇所で分岐した場合、ホース内径のせいでエアーの流量が足りずに2丁同時に使用すると圧力が不足して動作不良を起す可能性があります。

AP アルミニウム エアタンク 25L
AP アルミニウム エアタンク 25L



もっとフルオートを長い間撃ち続けたい。持ち運んで使いたいという場合は増設タンクがあります。持ち運ぶなら軽いアルミ製を、据え置きなら安いスチール製がいいでしょう。

レギュレーターが付いていないものは、追加で取り付ける必要があります。上で紹介しているレギュレーター付きエアーフィルターは殆どの増設タンクにそのまま取り付けることができ、水抜きと空気圧調整が同時にでき便利です。

写真の物はアルミ製で軽く持ち運びもしやすいのですが、どうもシールが甘くエア漏れするのでネジを解いてネジ山にシールテープをまき直して戻さないといけないようです。
※ちなみにここで紹介している仕様だと外部ソースOKのフィールドでも許可は出ないと思います。コネクタ類をエポキシパテなどで埋めて簡単に抜けないようにすればいけるかもしれません。



外部ソースのガスガンは、過去の高威力のイメージが定着しており、嫌っている人がいるのも現実です。取り扱いには十分に注意してください。

うるさいようですが、くれぐれもパワーを上げる目的で使わないでください。あくまでも寒い時期でも合法かつ安全にガスブローバックを楽しむことを目的に情報を公開しているだけです。

銃刀法が改正され遊技銃の規制が強化された経緯を知っているかたは分かると思いますが、ルールを守ってこそエアーガンというニッチな世界が有り続けることができることを、決して忘れないでください。

分からないことがありましたらコメントに質問をどうぞ。ただし違法性のある質問や、結果そうなるものについてはコメントを控えさせてもらいます。