マルシン GLOCK21 8mmBB BLOWBACK DUAL MAXI


モデルガンのようにカートが宙を飛ぶ排莢式ガスブローバック、マルシンのDUAL MAXIシリーズよりGLOCK21を買ってみました。このガスガンですが、かなりの曲者で素人にお勧めできないのですが、はまると面白い深みのあるものでした。


GLOCKシリーズは数多くあって訳が分かりませんが。Wikipediaを見る限り・・・

9mmパラベラムのG17をベースにそれを小型化したG19、さらに小型化したG26、
長銃身のG17L、フルオートのG18

10mmオートのG20をベースに超小型化したG29

.45ACPのG21をベースに超小型化したG30、携帯性を重視したG36

.40S&WのG22をベースに小型化したG23、さらに小型化したG27、
長銃身のG24と競技用のG35

.380ACPは小型のG25とさらに小型化したG28

.357SIGのG31をベースに小型化したG32、さらに小型化したG33

.45GAPのG37をベースに小型化したG38、さらに小型化したG39

さらにこれらのモデルにコンペンセイターが付いたモデルはCが型番の後ろに付くようになっています。すなわち訳が分からないほどのモデルが用意されています。

45ACP


今回はGLOCK21ということで、アメリカで人気の.45ACP弾を使用するモデルです。M1911でもおなじみの弾薬でアメリカ人が大好きな大型オートマチック用弾丸です。そして、その薬莢を再現しつつBB弾を発射しながらも排莢するというシステムを組み込んだのがマルシンのDUAL MAXI(デュアルマキシ)シリーズのGLOCK21です。

樹脂の質感


まず言っておかないといけないのがこのマルシンのGLOCK21 8mmBB BLOWBACK DUAL MAXI は箱出しでまともに動けば大当たりです。マルシンがDUAL MAXIを初めて世にはなったのがこのGLOCK21になるのですが、設計の詰めが甘くトラブルが多発します。


エジェクションポートから


スライド戻らず閉鎖しない、ホールドオープンがかからない、マガジンからガス漏れする、スライドにヒビが入る、エジェクターが折れるというトラブルがあり何度か改修されているようですが、不良状態からまともに動かすにはかなり手を入れる必要があります。

内部


メーカーに送るという方法がありますが、二丁買って両方調子が悪く、メーカー修理に出して三週間後に帰ってきて今度こそと期待して撃ったら、また一丁調子がすぐに悪くなりました。

45ACPのダブルカラムにしてはホールド性はいい


結局脱脂をしてリューターで干渉部分を切削、どうしても擦り合う部分は研磨して鏡面加工にすることで極力抵抗をなくして何とかマガジン全弾を打ち切るところまで持っていきました。それでもカートの飛びは悪く、ホールドオープンがかからない時もあり完全とはいえませんし、数を撃つとそのうち摩擦で出てきた削りカスがオイルと混じり摩擦抵抗が増えてジャムります。

樹脂の質感


このように、かなり根気よく調整しないとまともに動かないので不調のGLOCK17は飾ったままにしています、気が向いたらまたメーカに送って調整してもらおうと思っています。

でも、そこまでして楽しみたいと思う面白さがマルシンのGLOCK21にはあります。普通なら投げ捨てているレベルの商品ですが、6mmBB弾モデルのDUAL MAXIシリーズも出ていて、そちらも気になるほどにDUAL MAXI にはまっています。


スタンダードモデルとロストステンレスモデル

1丁目はスタンダードな黒スライドモデルですが、こちらは地雷といわれる初期ロットです。スライドに問題がありヒビが入るというのがこの初期ロットです。

初期ロットはローラーが付いている


見分け方はハンマーの先にローラーが付いていれば初期ロットです。

カート


またアルミのつや消しカートが付属します。

中古で手に入れたのですが調子がすぐに悪くなり、閉鎖不良を起こしていました。メーカに修理してもらった後はスライドロックが滅多にかからないのとマガジンからガス漏れする以外は快調で、カートが同じ放物線を描いて気持ちよく飛んでいきます。まだスライドにヒビは入っていません。

改修ロットはローラー無い


2丁目は改修後のロットです。ハンマーにローラーが付いておらず一体型になっています。こちらはマット加工でテカリのないロストステンレススライドモデルですが、これとは別に光沢のあるシルバースライドモデルも存在しています。こちらはメッキ仕様のカートが付属していました。


マークはCLOCK


マークは商標侵害を避けるためGではなくCになっています、GLOCKではなくCLOCKです。

左側面
左側面ホールドオープン


本物も樹脂製の外装で一躍有名となったのですが、安物のエアーコッキングと違いチープな感じはありません。

トリガーセーフティ


実銃同様セーフティレバーは無く、トリガーに付いているトリガーセーフティのみが安全装置になっています。

カートとマガジン


これがGLOCK21用のカートです。初期型のつや消しアルミカートと改修モデルについているメッキカート、さらにプラスチック製のカートを使用するものが最後に出ています。

装弾数は実銃より少ない6発


装弾数は実銃13発よりかなり少ない6発、実銃がダブルカラムなのにたいしてマルシンのGLOCK21はややダブルカラム気味ですが、ほとんどシングルカラムといってもいい具合で装弾数は実銃より少なくなっています。

マガジン


これはカートを使う故にマガジン内のスペースがカートに取られてしまい、装弾数を落とさないとガスタンクの容量が稼げないからでしょう。実銃は弾薬にパワーソースのガンパウダーが入っていますが、同じようにカートにパワーソースを入れることはタナカワークスのカシオペア等でその道を閉ざされたといっていいでしょう。

この件もあってか8mmBB弾モデルDUAL MAXIシリーズはGLOCK21のみで、他は小さいカートになった6mmBB弾モデルばかりです。

燃費は意外といい


マルシン GLOCK21 8mmBB BLOWBACK DUAL MAXI はよほど連射しない限りガスが冷えて動作が不安定になることはありません。だいたい動作不良の原因は他です。燃費は意外と良くて1回チャージすれば3回分(18発)は楽しめます。ただ、スライドストップは暖かい時期じゃないとかからないことがほとんどです。

実はマルシンのMATEBAに使われている真鍮カートも使えたりしますが飛びは悪く、設計も違うためエジェクターの寿命を削ります。使う際は破損覚悟でどうぞ。


フィールドストリッピング

スライド固定ロック


マガジンを抜いてスライドを後退させハンマーを起します。スライドをロックしている左右のレバーを下に同時に下ろすとスライドが前に出て行いくのでそのまま抜き取ります。

スライドを取り外し


バネを抜き取ったらそのままアウターバレルを内側に引き込み上にあげてスライドから取り出します。

アウターバレルを取り外し

ホップアップ調整ネジ


チャンバーとバレルを45℃回転させて抜き取ります。この状態で初めてホップアップ調整用のネジが露出します。

スライドに固定するネジ


ピストン部分はスライドに固定されています。初期モデルは皿ネジの頭が削られ、とけないようになっていますが、修復に出して帰ってきたときは改修モデルと同じく普通の皿ネジが付いていました。この皿ネジを解けばピストン部分がスライドから外れます。


ブローバックの醍醐味と言えばリコイルショックの強さですが、マルシンのGLOCK21は排莢に力を割いているためかリコイルショックはかなり控えめです。

調子が良い個体であれば綺麗な弧を描きカートが飛びます。空撃ちでも十分に楽しめるというか、空撃ちがむしろメインになるガスブローバックではないでしょうか。

8mmBB弾用カートの迫力


このマルシンのGLOCK21は排莢メカニズムが全てだと思います。室内でマガジンにおもむろにカートを詰めて排莢して楽しむ、これが好きな人なら間違いなくはまるガスブローバックといえるでしょう。

もちろんメンテナンスが自身でできるということが前提ですが、それさえできれば面白い一品として楽しむことができるでしょう。手が焼けるほどかわいいっていいますしね。

レールも装備


残念なことにマルシンの商品は流通量が少なく、再販してもすぐに売り切れるため新品で入手するには根気が必要です。

中古も数が出ていないためオークションではそれほど見かけませんが、人気がないのか出品しっぱなしという状態ですので、買って調子が悪ければメーカーに送って調整してもらうといいかもしれません。