メンテナンス


ウォーターサーバーFHC-5000のリペア品を格安で購入してきたのですが繰り返し使えるボトルのためやはり気になるのが衛生面です、今回は気になるウォーターサーバーFHC-5000を分解して洗浄と殺菌をしてみました。

実は元食品工場の品質管理を担当していたことがあるので食品衛生についてはそれなりに精通しています、そこで今回は食品衛生的観点からこのFHC-5000をメンテナンスし安心して水を飲めるように手入れをしていきます。

FHC-5000とリサイクルできるガロンボトルを使用するという方法では空気中の細菌が水に入りやすいだけでなく、暖かい部屋では細菌の快適な温度帯に水を温めてしまい結果細菌が中で増殖して不衛生的な水になってしまう可能性があります、この点は購入時に説明し対策としてタンクの洗浄殺菌は重要だと書きましたが同時にFHC-5000内のリザーブタンクも清潔でないとせっかくの綺麗な水が汚染されてしまいます。

今回はこのリザーブタンクを特に重点的に洗浄殺菌して衛生的に保ちます。

実は夏場に水が臭い始めたことがあり一回分解洗浄したのですがあれからおそらく4ヶ月経過していると思いますが一体どうなっているのか気になるところです。

今回メンテナンスに用意したのは以下のものです。

消毒用アルコール(薬局で買えます)
霧吹きスプレー(アルコールを入れる)
食器用中性洗剤
台所用塩素漂白剤(キッチンブリーチ・キッチンハイターなど)
キッチンペーパー
ニトリル手袋(ホームセンターで購入)
バスタオル

電源ケーブルを抜く

まずは電源ケーブルを抜きます、そばに付いている電源ボタンは冷却装置の電源なので熱湯側は関係なく動いてしまうので必ず電源ケーブルを抜きましょう。

熱湯が出なくなるまで出し続ける

説明書ではお湯が冷めるまで待つと書いてありますが冷めにくいように設計されているのでかなり待たないといけません、今回は時間が惜しいのでガロンボトルに水が入った状態でいつも通りにお湯のコックを開き出てくるお湯がぬるくなるまで出し続けます。

冷水を出し切る

出し終えたらガロンボトルを取り外して冷水のコックを開いて冷水を全て出し切ります。

熱湯タンクのドレンボトル

続いて背面にあるお湯のドレンコックを開いてお湯タンクの水を抜きます。
お湯タンクは満水なので受け止めるられる容量の容器を用意しておきましょう、このコックは一度開けると締めるのが手間なので一気に出し切ります。
こぼしたときのことを考え下にバスタオルを敷いておくといいかもしれません。

ここらの作業は水の直接触れる箇所を開けていきますのでニトリル手袋をしておきましょう。

上部

これで準備が整いましたので分解に移ります、まずは上部を取り外します。

目印

ボトル受けのトレイには目印がありますのでトレイを左に回してOPENの位置へ回転させます。

上に持ち上げる

OPENの位置へ来たらトレイを上に持ち上げ取り外します、パッキンが付いているため結構力を入れないと持ち上がりません。

逆さまにしたトレイ


これが取り外したトレイ部分です、下部の黄色い部分が冷水タンクの蓋になっています。
ちなみに少しぬめりがありました、怖ろしや・・・。

中には中蓋がある

中を覗いてみましょう、空っぽのタンクに中蓋がありますのでこれも上に持ち上げて取り外します。

中蓋

取り外した中蓋です。

冷水タンク

これで冷水タンクは空になりました。

水気を拭き取る

ここでキッチンペーパーで水気を拭き取ります、アルコールは水分があると効果が激減するので完全に水気を取り除く必要があります。

アルコール殺菌

ここでアルコールの登場です、スプレーに入れて全体にかかるようにシュシュっと吹きかけます、ちなみに燃えるので火気厳禁です。

落下細菌の防止

アルコール殺菌後は落下細菌(空気中を漂う細菌)を付着させないためキッチンペーパーでフタをしておきます。
お湯タンクは開けることができないため手入れはしませんが安心してください、細菌は加熱すると死滅するのでお湯タンクの問題はカルキだけで細菌による衛生面に影響はありません。

続いて取り外したパーツを洗浄殺菌します。

パーツは中性洗剤で洗浄した後綺麗に濯ぎます、汚れが残っていると塩素殺菌の効果が薄れますから隅まで丁寧に洗います。

綺麗に濯いだらパーツを家庭用塩素漂白剤で殺菌します、シンクに水をためるなりしてパーツの水に触れる箇所が全て浸水するようにし塩素を浸漬させます。

30分程度置いた後しっかりと水ですすぎます、残ると水が塩素臭くなりますので良く洗いましょう。

乾燥

後は乾燥させておくだけです、今回は一緒にガロンボトルも塩素で殺菌をしておきました。

乾燥後取り付けますが中蓋はしっかりと押し込んでください、中蓋はお湯タンクへの導管も兼ねているため抜けていると冷水がお湯タンクへ入り込み余分に加熱が必要となり電気代が増えてしまう原因になります。

後は取り外した逆の手順で取り付けるだけです。

背面のお湯タンクのドレンボルトがしっかりと取り付けられていることを確認して水の入ったガロンボトルを差込み電源ケーブルを差込みメンテナンス完了です。


今回は冬場でほとんどヌメリは無かったのですが夏場は室温が高く特に細菌が繁殖しやすい環境なので1週間以内に使い切るだけの水をガロンボトルに入れ、なるべく常温で水を滞留させないようにしておきましょう、そのまま水を放っておくと細菌により汚染されヌメリや臭いが出てきます。
またタンクの栓もすぐにヌメリが出るので交換のたびにしっかり洗浄殺菌しておきましょう。

もし水から臭いが出てきたら危険信号です(この時点で細菌の数は10の6乗オーダー=100万個レベル、食品なら腐敗しているレベルです)、すぐに飲むのをやめてこのようにメンテナンスをする必要があります、ガロンボトルとサーバーをしっかり洗浄殺菌して安心して飲めるようにしましょう。